2022年冬の美術館写真散歩:雪の小径
キムラタケシです。3月に入って少しずつ春の気配がふくらんできましたね。
今回の記事では金沢21世紀美術館の広場の様子から、この冬を振り返っての雪景色をお届けします。
この記事トップの写真は2021年12月16日の様子。金沢市役所の方から美術館を眺めたところ。手前にある球体のパビリオン「まる」が粉砂糖をかけたシュークリームのように白くなっています。右にはフロリアン・クラールの《アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3》が3基、雪割草のように首をもたげて見えます。
広場はこの後2021年の暮れから2月にかけて何度か雪が降り積もりました。
そして2月も下旬となった22日の朝に「顕著な大雪に関する気象情報」が金沢地方気象台から発表されました。市内で前夜から6時間で20cm以上の積雪があったということです。キッズスタジオ前の広場で測ると30cmほど積もっていました。
通り抜けムービー(雪の広場2022)
この朝に広場を一周して撮った動画です。(1分48秒)
撮影は朝9時半頃、雪が止んだときの様子です。園路の主な部分は融雪装置がついていますが、一部の通路や設置作品の周囲などはスタッフで手分けして雪かきをしています。
「金沢は一日の中に四季がある」
金沢で暮らしはじめたころ、住み慣れた人から聞いた言い回しです。
さながら日本のアイルランドといった風情ですね。
これは特に冬場に感じるのですが、「朝に吹雪いたあとに青空が出て喜んでいたら昼頃にバラバラと雨が降って、曇りになって落ち着いたと思ったら夕方に雷がババーンと轟く!」というように天気が激しく変わる日があると、上の言葉を思い出します。そんな日の広場は一日の内にくるくると模様替えをしていきます。
みなさんそれぞれの「今だけの美術館」を見つけに、たびたび立ち寄ってもらえたら嬉しいです。
(キムラタケシ)
[おまけ・昨年の雪景色]
昨年(2021年)1月の雪景色でも記事を書きました。50cmを越える積雪となり、その後の晴れ間で生まれた色鮮やかな光景を紹介しています。